Gtaxは、仮想通貨の損益計算ができるオンラインのツールです。
仮想通貨(暗号資産)の取引をしていると、気になるのが確定申告の損益計算をどうするのかということです。
自分でExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで損益計算をしようとすると、複雑すぎて挫折してしまった人も多いのではないでしょうか。
Gtaxを利用すると、取引所の取引履歴を取り込むだけで、仮想通貨の損益計算をしてくれます。
しかも、個人の損益計算での利用は無料です。(税理士版や会計ソフトの仕訳データの作成は有料)(2020年11月2日から有料になりました。100件/年までは無料。ライバルのCryptact(クリプタクト)も同じ)
この記事では、Gtaxの新規登録、使い方、使ってみた感想、Cryptactとの比較を解説します。
Gtaxの新規登録方法(1分で完了)
Gtaxの公式サイトにアクセスします。「メールアドレス」「パスワード」を入力後、「利用規約に同意」にチェックを入れ、「新規登録(無料)」をクリックします。
登録したメールアドレス宛に登録確認メールが送信されるので、メール内のURLをクリックし、本登録を完了させます。
会員登録はこれだけで完了です。「ログイン」をクリックしてログインしてみましょう。
Gtaxの使い方(仮想通貨の損益計算)
Gtaxに仮想通貨取引所の取引履歴をアップロードしていきます。
上部メニューの「データ取り込み」を選択し、「取引所を選択する」をクリックします。
取引所の一覧が表示されるので、データを取り込みたい取引所を選択し、「確定する」をクリックします。
選択した取引所のファイルアップロード画面が表示されます。アップロードしたいデータを選択し、取引所から取得した取引履歴ファイルをアップロードします。
いままで取引したすべての取引所の取引履歴をアップロードします。(すべての取引所のデータを取り込んでからでないと、正確な計算ができない場合があります)
GtaxにアップロードしたBitMEXの取引履歴の時間がずれている?
海外の仮想通貨取引所BitMEXの取引履歴をアップロードしたところ、日時がおかしくなっていることに気づきました。
こちらはGtaxに取り込んだBitMEXの取引履歴です。
そして、同じ取引のBitMEXの取引履歴がこちらです。
- Gtaxの取引履歴:2019年12月22日 06:01:00
- BitMEXの取引履歴:2019年12月21日 21:01:00
以上のように、Gtaxに取り込んだ取引履歴は、9時間進んでいます。
この影響か、Gtaxの画面上には、「計算に必要な履歴が足りません」と表示され、カーソルを当てると「2018-12-31 03:22:10 btc の保有残高がマイナスの既定値を超えました。」とエラーメッセージが表示されます。
このため、取引所にBitMEXを使っている場合は、現在のところGtaxで正しく損益計算ができない可能性があります。(2019/12/23 現在)
GtaxとCryptactの比較
仮想通貨(暗号資産)の損益計算で有名なサービスには、Gtaxの他にも「Cryptact(クリプタクト)」があります。
私はもともとCryptactを使っていたので、GtaxとCryptactを比較してみます。
どちらも100件/年までは無料で使えるので、両方登録して、どちらが使いやすいかを比較してみるのがオススメです。
Gtax | Cryptact | |
---|---|---|
対応取引所数 | 44 | 53 |
対応仮想通貨数 | 1,000以上(2019年12月時点) | 6000 |
利用者数 | 導入事務所100 | 3万人超(2019年12月時点) |
価格データ | 1分ごと | 1分おき |
サポート体制 | 電話・チャット・メール ※一部有料プランのみ | メール |
税理士紹介 | Guardian | コインタックス |
(2021年4月28日現在。公式サイト調べ)
どちらも個人では無料で使えますが、サポートにメールで問い合わせてみたところ、とても丁寧な返事がすぐに返ってきて驚きました。(2020年から無料で使えるのは100件/年までになりました)
GtaxとCryptactの料金プランを比較
Gtaxの料金プランは以下のとおりです。
Cryptactの料金プランは以下のとおりです。
GtaxとCryptactの料金プランを比較してみましょう。
年間取引件数 | Gtax | Cryptact |
---|---|---|
〜100件 | 無料 | 無料 |
〜500件 | 16,500円 | 8,800円 |
〜1,000件 | 16,500円 | 19,800円 |
〜10,000件 | 33,000円 | 33,000円 |
〜50,000件 | 55,000円 | 33,000円 |
〜100,000件 | 7万件超は別途見積もり | 55,000円 |
年間取引件数によってどちらが安いかは異なりますが、おおむねCryptactのほうが少し安いです。
ただし、〜300件の場合はCryptactが8,800円に対しGtaxが8,250円と安いのと、500〜1,000件の場合もGtaxが安くなっています。
また、70,000件を超える場合は、Gtaxは別途見積もりが必要で、Cryptactは100,000件まで55,000円なので、Cryptactのほうが安くなります。
GtaxとCryptactを実際に使ってみた感想
私はGtaxとCryptact両方のサービスに登録し、使っているすべての取引所の取引履歴をアップロードしました。
Cryptactでは、2018年まではコイン毎の保有残高が、実際の保有残高とピッタリ合っていたのですが、2019年12月現在、0.00248303 BTCだけCryptactの残高が少なくなっていて、原因を調査中です。(ピッタリ合いました)
Gtaxでは、上でも書いたように、BitMexの取引履歴が9時間足されてアップロードされてしまうため、正しく計算できず、「計算に必要な履歴が足りません」とエラーメッセージが表示されます。
このようにGtaxでは、BitMexを使っている場合、CSVファイルの日付フォーマットをUTCに手動で変更(9時間遅らせる)してアップロードする必要があります。
実際に使ってみたところ、Cryptactのほうが対応取引所が多いのと、BitMexの取引履歴を修正する必要がなく、料金も少し安いことから、私はCryptactを使っていくことにしました。
まとめ
Gtaxの新規登録、使い方、使ってみた感想、Cryptactとの比較を解説しました。
複数の仮想通貨取引所を使っていたり、取引回数が多い人は、仮想通貨の損益計算を手作業でするのは不可能に近いです。
GtaxやCryptactは、仮想通貨取引所の取引履歴をアップロードするだけで、自動で仮想通貨の損益計算をしてくれてます。
どちらも100件/年までは無料で使えるので、両方使って比較してみるのがよいでしょう。
確定申告の期限ギリギリから始めると間に合わない可能性があるので、早めにGtax・Cryptactに登録して、仮想通貨の損益計算をしておくことをオススメします。
Cryptactの使い方は以下の記事をご覧ください。
おすすめの仮想通貨取引所・確定申告の損益計算ツール
おすすめの仮想通貨取引所・損益計算ツールを紹介します。
Bybit(バイビット)
「Bybit(バイビット)」は、使いやすく取引銘柄数も多い仮想通貨取引所です。
現物取引、デリバティブ取引、資産運用などができる総合的な仮想通貨のプラットフォームです。
新規上場トークンを購入できるローンチパッド、ステーキングで新トークンを獲得できるローンチプールなどがあります。
本格的に仮想通貨の取引や運用をしたい人は口座開設をしておいたほうがいいです。
GMOコイン
「GMOコイン」は、GMOインターネットグループの日本国内の仮想通貨取引所です。
日本円、仮想通貨(暗号資産)の入出金手数料が無料。
簡単に仮想通貨の取引ができる販売所の他に、取引手数料が安い取引所もあります。
つみたて暗号資産、貸暗号資産、IEOなどのサービスもあります。
日本の大手企業を親会社に持つ国内の仮想通貨取引所なので安心感はピカイチです。
仮想通貨の確定申告・損益計算ツールならクリプタクト
おすすめの仮想通貨の確定申告・損益計算ツールは「クリプタクト」です。
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