Gtaxは、仮想通貨の損益計算ができるオンラインのツールです。
仮想通貨(暗号資産)の取引をしていると、気になるのが確定申告の損益計算をどうするのかということです。
自分でExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで損益計算をしようとすると、複雑すぎて挫折してしまった人も多いのではないでしょうか。
Gtaxを利用すると、各仮想通貨取引所の取引履歴を取り込むだけで、簡単に損益計算をしてくれます。
しかも、個人の損益計算での利用は無料です。(税理士版や会計ソフトの仕訳データの作成は有料)
この記事では、Gtaxの新規登録から、使い方・使ってみた感想を紹介します。また、私が以前から使っているCryptact(クリプタクト)との比較もしてみます。
Gtaxの新規登録方法(1分で完了)
Gtaxの公式サイトにアクセスし、「メールアドレス」「パスワード」を入力、「利用規約に同意」にチェックを入れ、「新規登録(無料)」をクリックします。

登録確認メールが送信されます。メール内のURLをクリックし、本登録を完了させます。
会員登録はこれだけで完了です。「ログイン」をクリックしてログインします。

Gtaxの使い方(仮想通貨の損益計算)
Gtaxに取引所の取引履歴をアップロードしていきます。
上部メニューの「データ取り込み」を選択し、「取引所を選択する」をクリックします。

取引所の選択画面が表示されるので、取引所を選択し、「確定する」をクリックします。

選択した取引所のファイルアップロードメニューが表示されるのでクリックし、取引所から取得した取引履歴ファイルをアップロードします。

すべての取引所の取引履歴をアップロードします。(すべての取引所のデータを取り込んでからでないと、正確な計算ができない場合があります)
GtaxにアップロードしたBitMEXの取引履歴の時間がずれている?
海外の仮想通貨取引所BitMEXの取引履歴をアップロードしたところ、日時がおかしくなっていることに気づきました。
こちらはGtaxに取り込んだBitMEXの取引履歴です。

そして、同じ取引のBitMEXの取引履歴がこちらです。

- Gtaxの取引履歴:2019年12月22日 06:01:00
- BitMEXの取引履歴:2019年12月21日 21:01:00
以上のように、Gtaxに取り込んだ取引履歴は、9時間進んでいます。
この影響か、Gtaxの画面上には、「計算に必要な履歴が足りません」と表示され、カーソルを当てると「2018-12-31 03:22:10 btc の保有残高がマイナスの既定値を超えました。」とエラーメッセージが表示されます。

このため、取引所にBitMEXを使っている場合は、現在のところGtaxで正しく損益計算ができない可能性があります。(2019/12/23 現在)
GtaxとCryptactの違い
仮想通貨(暗号資産)の損益計算で有名なサービスには、Cryptact(クリプタクト)があります。
私はもともとCryptactを使っていたので、GtaxとCryptactを比較してみます。
ちなみにどちらも無料で使えるので、どちらが使いやすいか実際に比べてみるのがいいでしょう。
Gtax | Cryptact | |
---|---|---|
対応済コイン数 | 1,000以上 | 2,800以上 |
対応取引所数 | 35社 | 33社 |
利用者数 | 70事業所 | 3万人超 |
価格データ | 1分ごと | 1分おき |
サポート体制 | ヘルプページ、メール | ヘルプページ、メール |
税理士紹介 | Guardian基本料金:60,000円 申告オプション:20,000円〜 (上限15万円) | 損益が150万円未満:8〜15万円 損益が150万円以上:固定料金15万円 |
(2019/12/24 現在、公式サイト調べ)
どちらも個人では無料で使えますが、サポートにメールで問い合わせてみたところ、とても丁寧な返事がすぐに返ってきて驚きました。
GtaxとCryptactを実際に使ってみた感想
私はGtaxとCryptact両方のサービスに登録し、使っているすべての取引所の取引履歴をアップロードしました。
Cryptactでは、2018年まではコイン毎の保有残高が、実際の保有残高とピッタリ合っていたのですが、2019年12月現在、0.00248303 BTCだけCryptactの残高が少なくなっていて、原因を調査中です。
誤差は小さいとはいえ、合っていないと気持ち悪いのと、来年以降もずっとズレていくので気になっています。
一方、Gtaxは、上でも書いたように、Bitmexの取引履歴が9時間足されてアップロードされてしまうため(日付フォーマットがUTCを想定しているため)、正しく計算できませんでした。
「計算に必要な履歴が足りません」とエラーメッセージが表示されます。
このためGtaxでは、Bitmex取引所を使っている場合は、CSVファイルの日付フォーマットをUTCに手動で変更して(9時間遅らせる)アップロードする必要があるので注意が必要です。
また、Cryptactは2019年8月からCoincheckの取引履歴の新フォーマットに対応しましたが、Gtaxでは対応していないため、複数のファイルをアップロードする必要があります。(2019/12/24 現在)
まとめ
仮想通貨の損益計算ソフト「Gtax」の使い方・使ってみた感想と「Cryptact」との比較を紹介しました。
複数の取引所を使っていたり、取引回数が多い人は、複数の取引所にわたる仮想通貨の損益計算をExcelなどで手作業で正しく計算するのは不可能に近いです。
GtaxやCryptactは、取引履歴をアップロードするだけで、自動で損益計算をしてくれて、しかも、個人は無料で使えるので、使わない手はありません。
サポートも無料とは思えないくらいしっかりと対応してくれます。
ただし、取引所ごとにCSV取引履歴のフォーマットが違ったりして、すべての取引履歴をアップロードしたつもりでも、保有残高が合わなかったり、なかなか大変です。
確定申告のギリギリから作業を始めると、間に合わない可能性がありますので、できるだけ早くGtaxやCryptactに登録して、仮想通貨の損益計算の作業を始めることをオススメします。
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