仮想通貨の確定申告では、最終的に仮想通貨を売って納税資金の日本円を準備する必要があります。
当たり前ですが、ビットコインなど仮想通貨のまま納税することはできません。
たとえば、納税用にステーブルコインのUSDTを持っていたとします。
日本円を準備するには、USDTを売って円転しなければいけませんが、日本の取引所ではUSDTの取り扱いがないため、USDTを直接日本円に交換することはできません。
そこで、一度BTC・ETH・XRPなどのコインに替えて、日本の取引所に送ったあとに売って、日本円にする必要があります。
この際、どのコインに交換するかで実現損益が変わり、翌年の税金に影響する可能性があります。
どのコインを売るかでどれくらい実現損益が変わるのかは、仮想通貨の損益計算サービスのクリプタクトで計算できます。
この記事では、クリプタクトでどのコインを売って納税資金の日本円を準備するのが得か調べる方法を解説します。
クリプタクトで仮想通貨を売ったときの実現損益を調べる方法
クリプタクトで仮想通貨を売ったときの実現損益を調べるには、「取引履歴追加」から手動で取引を追加します。
実際に売る前に売った場合の実現損益を調べることができるので便利です。
やり方は、次のとおりです。
USDTをXRPに替えて円転した場合の実現損益
取引履歴一覧画面の右上「取引履歴追加」をクリックします。

「手動で取引履歴を追加する」をクリックします。

取引履歴を追加します。まずは、USDTを売ってXRPを買った取引履歴を入力します。(USDTでXRPを買って日本の取引所に送ったのち、XRPを売って日本円にした場合)

以下の内容を入力し、「保存」をクリックします。
- 種類:買い
- 日時:取引日時
- 取引量:買うXRPの数量
- 主軸通貨:XRP
- 価格:取引時のXRPのUSDT建の価格
- 決済通貨:USDT
これで、USDTを売ってXRPを買った取引履歴の追加が完了しました。
続いて、XRPを売って日本円にしたときの取引履歴を入力します。

以下の内容を入力し、「保存」をクリックします。
- 種類:売り
- 日時:取引日時
- 取引量:売るXRPの数量
- 主軸通貨:XRP
- 価格:取引時のXRPの円建の価格
- 決済通貨:日本円
これで、XRPを売って日本円にした取引履歴の追加が完了しました。
取引履歴一覧に戻ると、右端に損益が表示されます。

- 105,000 USDTを売って、142469.47 XRPを買った取引の損益:+1,069,400
- 142469.47 XRPを売って、13,078,697 円にした取引の損益:+117,341
- 合計実現損益:+1,186,741
USDTをXRPに替えて円転した場合の実現損益は、+1,186,741円でした。
USDTをBTCに替えて円転した場合の実現損益
同様に、同じ数量のUSDTをBTCに替えて円転した場合の実現損益は、以下のとおりです。(取引履歴の入力内容はXRPと同じなので省略します)

- 105,000 USDTを売って、2.496624 BTCを買った取引の損益:+1,069,530
- 2.496624 BTCを売って、13,139,732 円にした取引の損益:+4,288,104
- 合計実現損益:+5,357,634
USDTをBTCに替えて円転した場合の実現損益は、+5,357,634円でした。
USDTをXRPに替えた場合とBTCに替えた場合の円転したときの実現損益の差
- USDTをXRPに替えて円転した場合の実現損益は、+1,186,741円
- USDTをBTCに替えて円転した場合の実現損益は、+5,357,634円
以上のように、BTCに替えて円転したときのほうが、4,170,893円(約400万円)も実現損益が大きくなってしまいました。
円転した日本円は、納税資金なので、税務署に納付するだけです。
つまり、結局手元に残らないのに、XRP経由で円転するか、BTC経由で円転するかによって、約400万円も実現損益に差が出て、BTC経由で円転した場合のほうが、翌年の税金が高くなります。
まとめ
クリプタクトでどのコインを売って納税資金の日本円を準備するのが得か調べる方法について解説しました。
上記のように、USDTをどのコインに両替して納税資金を準備するかによって、数百万円も実現損益に差が出ることがわかりました。
実現損益が大きいコイン経由で日本円にすると、次の年の税金が高くなるので、どのコイン経由で円転すると得かをクリプタクトで調べてから納税資金を準備しましょう。
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