クリプタクトのカスタム取引作成が必要な取引履歴【2022年分仮想通貨の確定申告】

クリプタクトのカスタム取引が必要な取引履歴は? 税金(確定申告)
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2022年分の仮想通貨の確定申告の損益計算は、例年どおりクリプタクトで行いました。

クリプタクトでは、国内・国外の仮想通貨取引所からダウンロードした取引履歴をアップロードすることで、自動で仮想通貨の損益計算をしてくれます。

しかし、取引履歴にない取引や対応していない取引については、自分でカスタムファイルカスタム取引)を作成してアップロードしなければなりません。

すべての取引履歴をアップロードしたにもかかわらず、未分類取引が解消しない場合や期末残高が合わない場合は、カスタム取引を作成しなければいけない可能性があります。

この記事では、2022年度の仮想通貨の確定申告でクリプタクトのカスタム取引作成が必要だった取引履歴について解説します。

2022年に取引履歴がある仮想通貨取引所

2022年度に取引履歴があった仮想通貨取引所は以下のとおりです。

  • 国内仮想通貨取引所
    • GMOコイン
    • bitFlyer
    • FTX Japan
  • 海外仮想通貨取引所
    • Bybit
    • Binance
    • FTX
  • その他
    • MetaMask

上記のような取引所を使っていて、クリプタクトと実際の期末ポジションが合わない人は、カスタム取引の作成が必要な取引が抜けてないか、ご確認ください。

クリプタクトでカスタム取引が必要だった取引履歴(2022年度)

2022年度にクリプタクトでカスタム取引の作成が必要だった取引履歴を紹介していきます。

基本的なカスタムファイルの作成方法は、以下のURLを参考にしてください。リンク先のページからカスタムファイルのフォーマットもダウンロードできます。

参考URL:https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002571312-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E6%96%B9%E6%B3%95-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E5%8F%96%E5%BC%95-

Bybit 出金手数料(トランザクション手数料)

Bybitから暗号資産を出金した場合、出金手数料が発生します。

出金手数料は、取引履歴アップロードでは反映されませんので、カスタム取引を作成する必要があります。

参考URL:https://learn.bybit.com/ja/bybit-guide/bybit-trading-fees/#bybit-deposit-and-withdrawal-fees

クリプタクトの取引種類:SENDFEE

GMOコイン 貸暗号資産 貸借料

GMOコインの貸暗号資産の貸借料を受け取った場合は、取引履歴アップロードでは反映されないので、カスタム取引を作成する必要があります。

参考URL:https://coin.z.com/jp/corp/product/info/lending/

クリプタクトの取引種類:LENDING

Bybit エアドロップ

Bybitの「資産」→「現物」→「履歴」→「その他」のタイプ「エアードロップ」は、取引履歴アップロードでは反映されませんでした。

Bybitのエアードロップはカスタム取引を作成する必要があります。

2023年2月10日の機能アップデートで「Bybit(バイビット):資産履歴ファイルにおける、「Airdrop asset increase」に対応」されました。

ただし、資産履歴ファイルは旧フォーマットなので、私はカスタム取引で対応しました。

参考URL:https://www.cryptact.com/news/news-article-20230210

クリプタクトの取引種類:BONUS

Bybit 手数料(現物アカウントに付与)

Bybitの「資産」→「現物」→「履歴」→「その他」のタイプ「手数料」は、取引履歴アップロードでは反映されませんでした。

2022年12月21日から22日にかけて、「BTC3L」「BTC3S」「ETH3L」「ETH3S」などの通貨がなぜか現物アカウントに入金されていました。

おそらく何かのキャンペーンで付与されたものだと思うのですが、理由はわかりません。

クリプタクトにはカスタム取引で反映させましょう。

クリプタクトの取引種類:BONUS

Bybit ローンチパッド

先ほどの、Bybitの「資産」→「現物」→「履歴」→「その他」のタイプ「エアードロップ」には、ローンチパッドも含まれます。

ローンチパッドは正確には、BITをコミット(売り)し、トークンを獲得(買い)しているので、エアードロップとは分けてカスタム取引を作成したほうがいいでしょう。

カスタム取引の記載の仕方は、以下のURLを参考にしてください。

参考URL:https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002571312-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E6%96%B9%E6%B3%95-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E5%8F%96%E5%BC%95-#menu22

クリプタクトの取引種類:BUY(Counter:BIT、Price:差引かれたBIT/トークンの配布数量)

NFT取引

NFTを売買した場合は、カスタム取引を作成する必要があります。

また、NFTについてはカスタムコインを用いて記載します。

たとえば、ABCというNFTを売買した際の記載方法は、Base欄に「USER-ABC」と自分で決めた名前を記載します。

参考URL:https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/5180166769561

クリプタクトの取引種類:BUY or SELL(Base:USER-自分で決めた名前)

Binance BABトークン獲得

BinanceでBABトークンを獲得した場合、1 BUSDが手数料として引かれています。

この取引履歴は、クリプタクトとBinanceのAPI接続では自動で反映されません。

カスタム取引を作成する必要があります。

クリプタクトの取引種類:LOSS(Base:BUSD、Volume:1)

FTX Earn

FTX JapanのFTX Earnの利回りは、FTX JapanのAPI接続では反映されません。

クリプタクトにFTX Earnの取引履歴をアップロードする仕組み自体はあるのですが、肝心のFTXが2022年11月に破綻したことにより、FTX Earnの取引履歴が取得できなくなりました。(2023年3月2日現在)

ですので、自分でカスタム取引を作成し、FTX Earnで獲得した利回りを反映させなければなりません。

  • 毎月末の資産残高を記録している場合:当月末の残高 – 前月末の残高
  • 毎月末の資産残高を記録していない場合:11月12日時点の残高 – 入金した通貨の合計

毎月末の資産残高を記録している場合は、各月のFTX Earnの利回りがわかるので、それをクリプタクトに反映します。

毎月末の資産残高を記録していない場合は、FTX JapanからLiquid Japanへ移管した、11月12日時点の残高から入金した通貨の合計を引き、FTX Earnの利回りを求めてクリプタクトに反映させます。

クリプタクトの取引種類:STAKING

Bybit 少額残高をBITに変換

Bybitで「少額残高をBITに変換」をしたことがある場合は、「交換履歴」からカスタム取引を作成し、クリプタクトに反映させる必要があります。

こちらの取引は、Binanceの「■少額残高のBNBへのコンバート(カスタム取引対応)」と同じ内容なので、下記のURLを参考にカスタム取引を作成してください。

参考URL:https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002586991-Binance-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-%E3%81%AE%E5%8F%96%E5%BC%95%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E6%96%B9%E6%B3%95#bnb_convert

クリプタクトの取引種類:SELL

Binance 少額残高のBNBへのコンバート履歴

Binanceの「少額残高のBNBへのコンバート履歴」は、API接続の場合は、自動取得に対応しています。

ただし、以下のような条件があります。

少額残高のBNBへのコンバート履歴について、BinanceのAPIの仕様上、2020年12月1日以前の履歴はAPI経由で配信されていないため、自動対応しておりません。また、合計で100件までしか取得することができない仕様となっております。API経由で取得できない期間、件数の履歴はカスタムファイルでアップをお願いいたします。

Binance(バイナンス)のAPIで取得可能な履歴 – ヘルプページ

参考URL:https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/4410107218201-Binance-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-%E3%81%AEAPI%E3%81%A7%E5%8F%96%E5%BE%97%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E5%B1%A5%E6%AD%B4-%E9%9A%8F%E6%99%82%E6%9B%B4%E6%96%B0-

クリプタクトと実際の保有残高との差を調整

すべての取引履歴をアップロードし、カスタム取引を漏れなく作成してもクリプタクトと実際の保有残高との差がある場合があります。

どんな原因が考えられるかというと、Bybitでは現物のウォレット残高は、通貨ごとに小数点以下の表示桁数が決まっています。

たとえば、USDTは小数点以下4桁、XRPは小数点以下2桁です。

これ以下の数字は切り捨てられてなので、クリプタクトの小数点以下桁数20桁の計算とズレてしまいます。

そこで、クリプタクトでも有効小数点以下を切り捨てて、実際の保有残高と合わせる処理をします。

小数点以下を切り捨てて損益計算に影響が出ないかと心配になるかもしれませんが、小数点以下の非常に小さな数字なので、実現損益は0円以下なので問題にならないと思います。

クリプタクトの取引種類:LOSS

まとめ

2022年度の仮想通貨の確定申告でクリプタクトのカスタム取引作成が必要だった取引履歴について解説しました。

クリプタクトはどんどん新しい取引に対応していっていますが、仮想通貨にはどんどん新しい種類の取引が生まれるので、どうしてもカスタム取引での対応が必要になります。

2022年に私がカスタム取引の作成をしたのは、まとめると以下です。

  • Bybit
    • 出金手数料(トランザクション手数料)
    • エアドロップ
    • 手数料(現物アカウントに付与)
    • ローンチパッド
    • 少額残高をBITに変換
  • Binance
    • BABトークン獲得
    • 少額残高のBNBへのコンバート履歴(API接続で対応)
  • GMOコイン
    • 貸暗号資産 貸借料
  • FTX Japan
    • FTX Earn
  • NFT取引
  • クリプタクトと実際の保有残高との差を調整

カスタム取引を作成したことで、クリプタクトの期末ポジションと実際の保有残高とがピッタリと合いました。

2022年の取引履歴は約2万件でしたが、クリプタクトのおかげで正確な損益計算をすることができました。

仮想通貨の確定申告で損益計算が難しくて困っている人は、ぜひクリプタクトを使ってみてください。

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