2023年1月、Bybit(バイビット)に統合取引アカウントが登場しました。
統合取引アカウントとは、1つのアカウントで現物、デリバティブ、オプションを取引できるアカウントです。
Bybitでは、これまで取引毎に現物、デリバティブ、資産運用などそれぞれのアカウントに資産を振り替えたうえで取引をしなければなりませんでした。
統合取引アカウントに更新すると、1つのアカウントであらゆる種類の取引を管理できます。
また、60種類以上の暗号資産を担保にしたクロスマージン取引ができます。
このように、一見すると現在のアカウントのアップグレード版のように思える統合取引アカウントですが、更新後は現在の現物・デリバティブアカウントに戻すことができないなどのデメリットもあります。
この記事では、Bybit(バイビット)の統合取引アカウントに更新はすべき?デメリットは?について解説します。
Bybit(バイビット)の統合取引アカウントに更新はすべき?
Bybit(バイビット)に統合取引アカウントが新登場し、取引ページや資産ページに統合取引アカウントに更新するよう促す表示が出るようになりました。
更新するのが当たり前のような表示なので、思わず何も考えずにクリックしてしまいそうになります。
でも、統合取引アカウントに更新すると、元のアカウントに戻すことはできないので、統合取引アカウントの特徴をよく理解したうえで更新するようにしましょう。
統合取引アカウントの特徴とメリットは、以下のBybitの公式サイトに記載されています。
→ Bybit統合取引アカウントとは?機能とメリットを徹底解説
この記事では、統合取引アカウントのデメリットについて説明します。
統合取引アカウントのデメリットは?
統合取引アカウントに更新すると以下のデメリットがあります。
- 統合取引アカウントに更新後、元のアカウントに戻すことができない
- クロスマージンモードとワンウェイモードのみしか使えない
- エアドロップ(デリバティブ)アクティビティに参加できない
いちばんのデメリットは、統合取引アカウントに更新後、元のアカウントに戻すことができないことです。
実際に使ってみて前のアカウントのほうが使い勝手がよかったと思っても戻せないので、更新は慎重に判断するようにしましょう。
クロスマージンモードは、アカウント内にあるすべての残高を担保として取引します。
分離マージンモードは、担保が単一のポジションにのみ利用され、他アカウントのポジションからは分離されます。
クロスマージンモードは、すべての残高を担保として利用するため、強制決済を防ぎやすいというメリットがある一方、損失を限定しにくいというデメリットがあります。
ワンウェイモードでは、「ロング」または「ショート」のどちらかのポジションしか持つことができません。ヘッジモードでは、「ロング」と「ショート」ポジションを同時に持つことができます。
Bybitの「統合取引アカウントの始め方」ページに「エアドロップ(デリバティブ)アクティビティには参加できません。」との記載がります。
どのようなイベントが「エアドロップ(デリバティブ)アクティビティ」に当たるのかの明記はありませんが、トレード大会・ローンチパッド・ByVotesなどに参加できなくなる可能性があります。(正確な情報はサポートに確認してください)
以上のように、統合取引アカウントの更新はメリットだけでなく、デメリットも大きいため、よく考えて更新するようにしましょう。
まとめ
Bybit(バイビット)の統合取引アカウントに更新はすべき?デメリットは?について解説しました。
統合取引アカウントのデメリットは以下のとおりです。
- 統合取引アカウントに更新後、元のアカウントに戻すことができない
- クロスマージンモードとワンウェイモードのみしか使えない
- エアドロップ(デリバティブ)アクティビティに参加できない
現在、Bybitでは統合取引アカウントに更新を促すようなアナウンスが表示されているので、いずれすべてのアカウントが統合取引アカウントに統一されるのかもしれません。
しかし、現在の現物・デリバティブ・資金調達アカウントも並行して使えている状況では、あえて統合取引アカウントに更新する必要はないな、というのが個人の意見です。
皆さんはどう思いますか?ご意見をいただけますと幸いです
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