マネーフォワード クラウド確定申告でのPayPal仕訳方法【eBay輸出売上】

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マネーフォワード クラウド確定申告PayPal(ペイパル)の仕訳をする方法について解説します。

eBay輸出をしていると、売上がPayPalにドルで入金されるので、会計のときにいちいち日本円換算しなくてはならず手間がかかります。

マネーフォワード クラウド確定申告を使うことで、PayPalと連携し、データを取得・日本円換算を自動でしてくれるので、仕訳入力が簡単になります。

これならもっと早く導入しておけばよかったと後悔したくらいです。

この記事では、マネーフォワード クラウド確定申告でPayPal(eBay売上)の仕訳登録をする方法を解説します。

まだマネーフォワード クラウド確定申告を使ったことがない人は、以下から無料で登録できます。

マネーフォワード クラウド確定申告でPayPalの仕訳登録を始める準備

マネーフォワード クラウド確定申告を初めて使う場合は、PayPalとデータ連携をします。

一度データ連携をすると、その後はPayPalに入出金があるたびに、自動でドルをその日の為替レートで円換算してデータを取り込んでくれます。

マネーフォワード クラウド確定申告とPayPalの連携方法は以下の記事で解説しているのでご覧ください。

「次年度繰越」処理

マネーフォワード クラウド確定申告で今年度の仕訳を始めるにあたって、「次年度繰越」を行います。(昨年から使っている場合)

次年度繰越をすることによって、翌年度の仕訳が入力できるようになります。

次年度繰越の手順は以下のとおりです。

左メニューの「決算・申告」⇒「次年度繰越」をクリックします。

マネーフォワード クラウド確定申告_次年度繰越

「データを繰り越さずに次年度を作成」ボタンをクリックします。

マネーフォワード クラウド確定申告_データを繰り越さずに次年度を作成

データを繰り越さずに次年度を作成をすることで、前年度の仕訳が終わっていなくても、翌年度の仕訳が入力できるようになります。(前年度の仕訳が終わっている場合は、データを繰り越して次年度を作成)

次年度繰越処理が完了すると、管理画面にPayPalの未仕訳が表示され、クリックすると仕訳登録ができます。

マネーフォワード クラウド確定申告_PayPal未仕訳

これで、マネーフォワード クラウド確定申告でPayPalの仕訳登録を始める準備が完了しました。

マネーフォワード クラウド確定申告でのPayPal仕訳方法

マネーフォワード クラウド確定申告でPayPalの仕訳登録の手順を解説します。

PayPal仕訳登録の手順

管理画面のPayPal「未仕訳○件」をクリックします。

マネーフォワード クラウド確定申告_PayPalの「未仕訳○件」

未仕訳の一覧が表示されるので、勘定科目を入力し、「登録」をクリックしていきます。

マネーフォワード クラウド確定申告_PayPal仕訳の勘定科目を入力し「登録」

入力が必要な箇所は以下の3つです。

  • 総額:商品価格に送料を含めた金額(eBay売上)
  • 手数料:PayPal手数料
  • 正味金額:実際にPayPalの残高に反映された金額

私の場合、勘定科目を以下のように設定して仕訳しています。

  • 総額 ⇒ 勘定科目:「売上高」、補助科目:「eBay」
  • 手数料 ⇒ 勘定科目:「手数料」、補助科目:「PayPal手数料」
  • 正味金額 ⇒ 勘定科目:「未収金」、補助科目:「PayPal」

補助科目の入力は必須ではないですが、集計したときに具体的に何の金額か、わかりやすくなるので設定しておくことをオススメします。

一度入力すると、次からは自動で勘定科目・補助科目を入力してくれるようになります。

補助科目はあらかじめ自分で作成しておく必要があるので、以下の手順で登録しましょう。

左メニューの「各種設定」⇒「勘定科目」をクリックし、画面下の「補助科目追加」をクリックして登録していきます。

これで各勘定科目の下に、補助科目を追加して、わかりやすく仕訳することができます。

ちなみに、私はPayPal残高の勘定科目は「未収金」にしていますが、「普通預金」として銀行口座と同じように扱うという考え方もできます。

ではなぜ、勘定科目を「未収金」にしたかというと、PayPalは資金移動業者であって銀行ではないことと、PayPalとデータ連携したときに、デフォルトで「未収金」が選択されていることから、「未収金」が推奨されていると解釈したからです。

「登録」ボタンを押すと、画面の一番下に登録された仕訳が表示され、確認することができます。

マネーフォワード クラウド確定申告_登録された仕訳が表示

また、過去に登録した仕訳は、仕訳帳から確認・編集できます。

登録した仕訳を仕訳帳から確認・編集する

左メニュー「会計帳簿」⇒「仕訳帳」をクリックします。

マネーフォワード クラウド確定申告_「会計帳簿」⇒「仕訳帳」

すると、先ほど登録した仕訳が表示されます。

マネーフォワード クラウド確定申告_登録した仕訳

これは、会計でよく見る、借方・貸方に分かれた帳簿の形式です。

借方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
支払手数料PayPal手数料売上高eBay
未収金PayPal  

売上高としてPayPalに入ってきた金額を支払手数料(PayPal手数料)と未収金(PayPal残高)に振り分けるイメージです。

PayPal残高を銀行へ出金したときの仕訳

PayPalから銀行口座へ引き出したときの仕訳方法を解説します。

PayPalのデータ連携では、銀行へ出金したときの取引データは上がってきません。

では、どのように仕訳を行うのかというと、2つの方法があります。

データ連携している銀行(事業用)にPayPalから引き出した場合の仕訳

データ連携している銀行の「未仕訳○件」をクリックして、仕訳登録をします。(もしくは、左メニュー「自動で仕訳」からも仕訳可能)

たとえば、PayPalからゆうちょ銀行へ引き出した場合は、以下の仕訳をします。

借方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
普通預金ゆうちょ銀行未収金PayPal

これで、PayPalの未収金の残高が減って、ゆうちょ銀行の残高が増えました。

データ連携していない銀行(個人用)にPayPalから引き出した場合の仕訳

データ連携をしていない銀行(個人用)に引き出した場合は、左メニュー「手動で仕訳」⇒「振替伝票入力」から手動で仕訳を行います。

個人用の銀行口座への出金なので、事業主貸として処理します。

マネーフォワード クラウド確定申告_事業主貸

借方を「事業主貸」に、貸方を「未収金(PayPal)」にして仕訳登録します。

摘要には、自分でわかりやすいように「個人用口座への引き出し」などと入力しておきます。(文言はわかればなんでもいいです)

以下の仕訳をしたことになります。

貸方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
事業主貸補助科目なし未収金PayPal

これで、PayPalの未収金残高が減って、その金額を事業主に貸したことになります。

以上がマネーフォワード クラウド確定申告でのPayPal仕訳方法です。

PayPalに登録したクレジットカードで支払った場合の仕訳

こちらはPayPalの未仕訳に取引データが上がってきますが、登録せずに登録ボタンの横の「対象外」をクリックします。

そして、連携しているクレジットカードのほうにも未仕訳に取引データが上がってきているので、こちらで登録しましょう。

PayPalとクレジットカードの両方で仕訳登録してしまうと、同じ取引データが二重で計上されてしまうためです。

逆に、クレジットカードで対象外にして、PayPalで登録するのもありです。どちらか一方だけ仕訳登録してください。

まとめ

マネーフォワード クラウド確定申告でPayPalの仕訳登録をする方法を解説しました。

まとめると以下のステップになります。

  1. PayPalとデータ連携する
  2. 次年度の仕訳をする場合は、次年度繰越をする
  3. 補助科目を追加しておく(任意)
  4. PayPalの「未仕訳○件」をクリックして登録していく

仕訳登録の勘定科目は以下のように入力します。

eBay売上があった場合の仕訳

借方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
支払手数料PayPal手数料売上高eBay
未収金PayPal  

PayPalから銀行口座へ引き出した場合の仕訳

借方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
普通預金ゆうちょ銀行未収金PayPal

個人用口座へ引き出した場合の仕訳

貸方勘定科目補助科目貸方勘定科目補助科目
事業主貸補助科目なし未収金PayPal

なかなかとっつきにくいPayPal仕訳の会計ソフト入力ですが、マネーフォワード クラウド会計・確定申告を使うことで、驚くほど簡単にできてしまいます。

私は前年度から初めてマネーフォワード クラウド確定申告を導入しましたが、期の途中でも売上や経費がグラフなどで一目で把握できるので、経営状況を分析するのに便利だと思いました。

なんでもっと早く使っておかなかったんだろうと後悔したので、期の途中からでも、まずは無料お試しで使ってみることをオススメします。

コメント

  1. ナカジマ より:

    私もPaypalのことで悩んでいましたので、大変参考になりました。
    ありがとうございます。
     
    ところで疑問がでてきたのですが
    Paypalは独自の為替レートで(これが高い!)取られますよね、
    マネーフォワードですと日本の銀行当時の為替レートを自動で変換とありますが
    この点はどうなのでしょうか?
    実際の金額と矛盾しないのでしょうか?

    • M より:

      記事を読んでいただき、ありがとうございます。

      確かに、PayPalの為替レートは不利なレートなので、気になりますよね。
      いいご質問ありがとうございます。

      私はたしか以下のように処理をしたと思います。

      ———-

      入金時:三菱UFJ銀行の仲値で円換算される

      出金時:実際に銀行に入金された金額が取得される

      差額は為替差損として計上。

      ———-

      このように、決算時に処理をしたと思いますが、確定申告から時間がたってしまってうる覚えなので、税理士さんなどに確認したほうがいいと思います。

      よろしくお願いいたします。
      コメントありがとうございました。

      • ナカジマ より:

        なるほど、大変参考になりました。
        ありがとうございました。

        • M より:

          どういたしまして。
          丁寧にご返信ありがとうございました。
          また何かありましたら、よろしくお願いいたします。

  2. TURUGI より:

    MFクラウドで困っていましたので非常に参考になりました。ありがとうございます。
    税区分の割り当てが消費税還付の知識がない私からしたらもう少しMFクラウドの方に説明があってほしいな感じました。

    • M より:

      コメントありがとうございます。
      税区分わかりにくいですよね。
      お役に立てたようで幸いです。

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