FTXの取引所トークンFTTが11月7日から暴落しています。
きっかけは、バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ(CZ)がFTTを売却するとTwitterで発言したことから始まりました。
詳しい経緯は、仮想通貨の大手メディアにまとまっていますので、この記事では、FTX騒動の個人的な見解とリスク回避対策を解説します。
2022年11月9日追記:
続きの記事はこちら。
FTX騒動のリスク回避対策
私は資産の大半をFTX Earnに預け入れて、5〜8%の利回りを得て運用していました。
今回、CZがTwitterで「最近明らかになったことにより、FTTを清算する」と発表したのが、日本時間の11月7日午前0:47でした。
午前7時過ぎに起き、Twitterのタイムラインが騒がしくなっていることに気付き、対策を考えました。
そして、ほとんどをFTXに置いていたビットコインをリスク回避のため、一旦ほかの取引所に出金することにしました。
以下は、どのように行動したかのタイムラインです。
- 7:39出金しようとするとエラー
「Withdrawals for btc are temporarily halted due to excessive congestion. Please try again later(混雑のため、BTCの引き出しを一時的に停止しています。後ほど再度お試しください。)」と表示。数回試すと出金が開始。
- 7:43少額でテスト出金
0.001 BTCをテスト出金するとすぐに出金できた。
- 8:00本番の出金リクエスト
数BTCを出金開始。「リクエスト済み」になるも4時間以上経っても出金できず。
- 12:41一旦キャンセル・再度出金
一旦出金リクエストをキャンセルし、今度はビットコイン全額の出金リクエスト。
- 14:21BTCの出庫が完了
FTXからBTCの出庫が完了し、GMOコインで「受付」の表示。
ほぼ全財産をFTXに置いていたので、最初に出金しようとしてエラーが出たとき、最初の本番出金が4時間経ってもできなかったときは、変な汗をかきました。
FTXからビットコインの出金開始から6時間経って、やっと出金が完了し、ひとまずホッとしました。
個人的見解と今後の対応
正直、現時点では、FTXが破綻する可能性はそこまで高くないと思っています。(←11月11日に破綻しました。この考えは本当に危険なので戒めにします。11月15日現在、残った資金は拘束されています)
では、なぜビットコインの出金というリスク回避行動をとったのかというと、仮想通貨に絶対はないからです。
今年5月にあったTerra・Lunaショックのように、逃げ遅れたら全財産を毀損してしまうような事件が時々あります。
このため、以前からひとつの仮想通貨取引所に全財産を置いておくのは、危険だと認識しておりましたが、FTX Earnでは5%〜の利回りが付いたことと、まさか大手のFTXは安全だろうとたかをくくっていたこともあり、完全に油断していました。
さすがにいま全ビットコインを失えば、立ち直れないだろうということで、大事をとって他の取引所に退避しました。
ただし、退避したGMOコインも絶対安全ではないので、今後はハードウェアウォレット(HWW)と複数の取引所に分けて管理しようと思います。
ETH・USDはFTXに残している
ビットコインはすべてFTXから出金しましたが、ETHとUSDはFTXに残しています。
理由は、ETHは10,000ドル相当以下なので、FTX Earnで利回り8%が得られるからです。
USDと合計で約150万円なので、最悪リスクを負える金額だけを残しました。
まとめ
FTX騒動の個人的な見解とリスク回避対策を解説しました。
さすがにFTXが破綻する可能性は小さいとは思いつつも、ビットコインは安全策をとって他の国内取引所に移動しました。
ただ、個人的にはFTXをそこそこ信頼しているのと、FTX Earnの利回りも捨てがたいため、利回り8%が得られる10,000ドル弱のETHとUSDは残しています。
ただひとつ懸念だったのが、2022年11月1日からFTX Earnの上限が10万ドルに引き下げになったタイミングと今回のCZのFTT売却のタイミングが近かったこともあり、何か表には出ていない財務的な問題があったのではないかと心配になったことです。
個人的には、以下の2点が明らかにならない限り、大きな資金を置くのは控えようと思います。
- FTX Earnの利回り5%はどこで運用してどのように発生しているのか
- 顧客の預かり資産をどのように管理していたのか(運用に回していなかったのか)
FTXは個人的に一番好きな使いやすい取引所なので、早く不安なく安心して使える状態になってほしいし、応援しています。
2022年11月9日追記:
続きの記事はこちら。
以下のツイートは、FTXとBinanceの戦いの歴史がよくまとまっているので必読です。
11月15日追記:
11月15日現在、残した資金は出金できず拘束されています。リスクを取れると思っていても、実際になくなったら後悔だけが残ります。少しでも危ないと思ったら、出金するのがよいでしょう。
おすすめの仮想通貨取引所・確定申告の損益計算ツール
おすすめの仮想通貨取引所・損益計算ツールを紹介します。
Bybit(バイビット)
「Bybit(バイビット)」は、使いやすく取引銘柄数も多い仮想通貨取引所です。
現物取引、デリバティブ取引、資産運用などができる総合的な仮想通貨のプラットフォームです。
新規上場トークンを購入できるローンチパッド、ステーキングで新トークンを獲得できるローンチプールなどがあります。
本格的に仮想通貨の取引や運用をしたい人は口座開設をしておいたほうがいいです。
GMOコイン
「GMOコイン」は、GMOインターネットグループの日本国内の仮想通貨取引所です。
日本円、仮想通貨(暗号資産)の入出金手数料が無料。
簡単に仮想通貨の取引ができる販売所の他に、取引手数料が安い取引所もあります。
つみたて暗号資産、貸暗号資産、IEOなどのサービスもあります。
日本の大手企業を親会社に持つ国内の仮想通貨取引所なので安心感はピカイチです。
仮想通貨の確定申告・損益計算ツールならクリプタクト
おすすめの仮想通貨の確定申告・損益計算ツールは「クリプタクト」です。
コメント