エックスサーバーでは、従来の10倍以上のアクセス処理性能で、Webサイトの高速化・同時アクセス数の拡張を実現する「Xアクセラレータ」機能を、2018年9月11日から提供を開始しました。
この記事では、エックスサーバーに新しく提供された「Xアクセラレータ」の設定方法と実際にどれくらい速くなるのか解説します。
2019/03/16 追記:
2019年2月20日、PHP処理能力が大幅にパワーアップした「Xアクセラレータ Ver.2」機能提供が開始されました。
「Xアクセラレータ Ver.2」では、
- PHPプログラムの処理速度がキャッシュなしで最大20倍
- WordPressでは最大10倍
となる、新たなPHP高速化機能が追加されました。
提供対象は、エックスサーバー sv7721以降のサーバーとなっています。
上記以外のサーバーにつきましては、2019年3月から5月にかけて順次対応とのことなので、連絡がくるまで待ちましょう。
「Xアクセラレータ」とは
「Xアクセラレータ」とは、Webサイトの高速化や、大量アクセスへの体制強化を行う、エックスサーバーの独自開発の高速機能です。
「最大で10倍以上のパフォーマンスを実現する」とのことなので、どれだけ高速化を実感できるのか、期待が高まります。
(エックスサーバー公式サイトより引用)
「Xアクセラレータ」設定方法
エックスサーバーのインフォパネルにログインしましょう。
インフォパネルにログインしたら、次に、サーバーパネルにログインします。
サーバーパネルの「高速化」メニューの「Xアクセラレータ」をクリックします。
ドメイン選択画面で、「Xアクセラレータ」の設定をするドメインの「選択する」をクリック。
「Xアクセラレータ」設定画面が表示されるので、変更後の設定が「ON [静的ファイル](推奨)」になっていることを確認し、「設定変更(確認)」をクリック。
確認画面が表示されるので、「設定変更(確定)」をクリック。
「Xアクセラレータ」の設定が完了しました。
「Xアクセラレータ」提供開始日・提供対象
提供開始日:2018年9月11日(火)
提供対象:エックスサーバー 全プラン、エックスサーバービジネス 全プラン
旧仕様のサーバー(sv1~sv1999.xserver.jpサーバー)を使っている場合は、最新サーバー環境へ以降メンテナンス実施後に「Xアクセラレータ」が利用できます。
最新サーバー環境にいち早く移行したい場合は、「新サーバー簡単移行」機能を利用することで、メンテナンスを待つことなく、最新サーバー環境を利用できます。
「Xアクセラレータ」設定後の速度変化は?
PageSpeed Insightsで速度を測定すると、以下のような結果になりました。
モバイル:70/100⇒70/100のままで変わりませんでした。
パソコン:86/100⇒86/100のままで変わりませんでした。
「あれ? 速度変わってないの」と思われるかもしれません。
ただし、今回の9月11日の「Xアクセラレータ」機能提供のちょっと前の9月6日にも、エックスサーバーは、「ブラウザキャッシュ設定」機能提供により、表示速度が向上しました。
その時は、以下のようにPageSpeed Insightsの速度がアップしました。
モバイル:67/100⇒70/100に速度が上がりました。
パソコン:78/100⇒86/100に速度が上がりました。
このように、エックスサーバーでは、ここ数日で、2つの速度向上の機能が立て続けに提供されたのです。
よって、今回の「Xアクセラレータ」だけだと、あまり数字が変わっていないように思いますが、2つの高速化機能の提供で見ると、実際に数字も上がったし、体感速度も速くなりました。
それは、WordPressの投稿画面で「メディアの追加」をクリックしたときに、今までアップロードした画像が一瞬で表示されることからもわかります。
また、今回の「Xアクセラレータ」機能は、同時アクセス数が大幅拡張されたということなので、大量にアクセスがあったときに、高速化が実感できるのだと思います。
「Xアクセラレータ」の評判
「Xアクセラレータ」設定で、サイトが表示されなくなる不具合?
「Xアクセラレータ」機能が提供開始された9月11日午後3:40 〜午後10:10までの間、特定条件で不具合があったようです。
ただし、同日には不具合が解消されて、エックスサーバーからアナウンスされています。
(2018年09月11日 掲載)
本日提供を開始したXアクセラレーター機能において、本日PM3:40~PM10:10までの間、
特定条件下(※)でサーバー設定ファイル「.htacess」の記述がクリアされる不具合が発生しておりました。※.htacessファイル内で「UTF-8以外の日本語」を記載されている場合において不具合が発生。
「UTF-8」または日本語を使用していない場合は影響はありません。現在は不具合を修正し正常にご利用いただける状態となっておりますが
ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。(エックスサーバー公式サイトより引用)
もし、上記の時間にXアクセラレーター機能を設定して不具合があった方は、以下の記事が参考になると思います。
こちら記事です…!!
知識がない方はご注意を。https://t.co/sFKNJLETfk
— りっくん|瞬間男子 (@rikkunblog) September 11, 2018
「Xアクセラレータ」を設定したユーザーの声(Twitterより)
エックスサーバーが高速化システムの「Xアクセラレータ」をリリース😌
なんと、「最大で10倍以上のサイトパフォーマンス」を発揮するようなので、みなさん是非設定すべき。サーバーパネルから、2クリックくらいで設定できますので、簡単すぎるhttps://t.co/4LlsrZgkX5 pic.twitter.com/Bzg1UMtwpt— マナブ@バンコク (@manabubannai) September 11, 2018
XアクセラレータをONにしたら体感でわかるぐらい速いぞ
— 染谷昌利 #複業のトリセツ (@masatoshisomeya) September 11, 2018
Xアクセラレータ速度テスト。導入40秒、404エラーなしでした。テーマはAFFINGER5で記事は100ぐらい、画像は1記事平均3〜5枚ぐらい。早くなるよ系プラグインは「Autoptimize・LazyLoad SEO(WING専用)・WP Fastest Cache」ぐらいです。体感はえーっす。参考程度に、自己責任でどぞ。 pic.twitter.com/QKOhAtnKqG
— あめぎ (@ameyohure) September 12, 2018
ほとんどのユーザーが、体感で速くなったのを実感できるという意見でした。
まとめ
エックスサーバーでは、この数日で、立て続けに2つのWebサイト高速化の機能が提供されました。
- 「Xアクセラレータ」機能は、Webサイトの高速化・同時アクセスの拡張を実現
- 「ブラウザキャッシュ設定」機能は、Expiresヘッダで表示速度を向上
どちらも、サーバーパネルから数クリックで設定できるので、この機会に設定しておきましょう!
エックスサーバーは、一度契約したあとも、どんどん新しい機能を追加して、既存のユーザーは無料で新機能が使えるのがいいですね。
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