「林先生が驚く初耳学!」でも紹介された、
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ)を読みました。
これほど、読む前と読んだ後で人生に大きな影響を与える本はないと思います。
「今の人生に満足している」という人は、もしかしたら、読まないほうが幸せかもしれません。
「今の人生に満足していない」「人生をイージーゲームにしたい」と思う人は、読むことをオススメします。
- 「なんで、あんな奴が評価されるんだ?」と思ったことがある
- 自分が無意識にしている「思考の錯覚」を知りたい
- 実力主義になっていない世の中のリアルな成功法を知りたい
こんな方は、本書を読むことをオススメします。
それでは、さっそく紹介していきましょう。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読んだ理由
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を知ったきっかけは、Twitterでインフルエンサーが紹介していたことでした。
そもそもなんでインフルエンサーが紹介すると、買いたくなるのか、ということがこの本を読めばちゃんと言語化されてわかるようになります。
読んでみた!ふむふむ、そうそう!という感じで、自分の普段から思っていることを凄く精緻に言語化してる感じ。ブランド人のブランドって、要はフロムダ氏の言う「錯覚資産」だね https://t.co/A71TmWYxIR
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) August 11, 2018
これあまりに良い本。人生のうまくいく方法のネタバラシがすごいですw。https://t.co/OooRMq6b9M
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) August 10, 2018
読んでみた。非常にわかりやすく奥深い。個人的には「大きな錯覚資産を手に入れるなら、一貫して偏ったストーリーを語れ。バランスのとれた正しい主張に、人は魅力を感じない」の話。色々と事例が思い浮かぶ…
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているhttps://t.co/lQLInJyyjE pic.twitter.com/Upyd0Lq7p2
— 山口義宏 / Insightforce (@blogucci) August 11, 2018
- 「心理学の知識を得たい」(今年の読書課題)
- 「自分の思考を深く知りたい」
という理由から本書を読みました。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の要約(140字以内)
現実世界は「実力主義」ではない。「錯覚資産・運・実力」で成功と失敗が決まる。
錯覚資産とは、「他人が自分に対して持つ、自分にとって都合のいい思考の錯覚」のこと。
思考の錯覚を理解し、錯覚資産を増やすことで、人生においての成功確率が飛躍的に上がる。
本書はその「実用書」だ。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』から3か所だけ抜き出すとしたら
本書を読んで、ここは大切だと思うところに付箋を貼っていったら、33か所もありました。
この中から3つだけ選ぶのは難しいですが、3つだけ覚えておけるとしたらどこにするか、という基準で選んで、感想とともに紹介します。
学生と社会人では人生ゲームのルールが根本的に異なる
思考の錯覚と運を運用することで、成功確率を上げることはできる。
ポイントは、「成功すると、次の成功の確率が上がる」という点だ。(p.66)
「ハロー効果」というものがあります。なにか1点が優れていると、後光がさして、なにもかもが優れているように見える錯覚です。
ある起業家が、1つのサービスをヒットさせると、ハロー効果によって、人々は、その起業家が全体的に優秀だと思うようになります。
そのため、その起業家が次に出すサービスもヒットする可能性が高いと錯覚し、資金や人が集まり、成功する確率が高くなるのです。
こうして、なにか1つのことで成功した成功者は、次々と成功スパイラルを作り出すことができます。
そういえば、私の周りでも、1つ事業を軌道に乗せることで、そのあと、次々と新しい事業を成功させる人がいるのを見てきました。
たとえば、次のような感じです。
- 物販で成果を出す
- ブログやSNSで情報発信
- 物販で成果を出しているので、ハロー効果ですごい人に見える
- コンサルを開始
- コンサル生が成果を出すと、さらにすごい人に見える
こうなると、新しいことを始めても最初から人に注目してもらえ、集客もできるので、なにもないところから始める人に比べて成功確率が何倍にも上がります。
こういうことが、なんとなくあるな〜と思っていのですが、本書を読んで、これが「錯覚資産」を利用した例だということがわかりました。
本書でこういう錯覚が生み出す力のことを「錯覚資産」と言葉で定義されたことで、意識して使える武器となるでしょう。
また、「錯覚資産を持つ者は、人生はイージーモードの神ゲーになるが、錯覚資産を持たざる者は、人生はハードモードの糞ゲーになる」とも書かれています。
錯覚資産を持つか持たないかで、人生の難易度が大きく変わってしまいます。
だったら、今からでも錯覚資産を理解して、増やす努力をしていったほうがいいですね。
この本は、このことに気づかせてくれます。
運ゲーで運を運用して勝つ方法
まずは、いろんなことに、小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。チャレンジして成功するかどうかなんて、運次第だから、たくさんチャレンジするしかない。サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんの回数、サイコロを振ることだからだ。
そして、たまたま成功して、ハロー効果を手に入れたら、そのハロー効果を使って、よりよい環境を手に入れる。(p.92)
重要な点は、「自分には、本当に才能があるのか?」と悩むことに時間を使うことをやめる、ということだといいます。
悩む時間があったら、その時間を、単純に、試行回数を増やすのに投資したほうが、成功確率が高くなるります。
ミソは、「当たると、当たる確率が上がる運ゲー」だということです。
とにかく当たるまでチャレンジしていくことが大切だとわかります。
自分より圧倒的に結果を出している人を見て、「どうせもう追いつけないし、無駄な努力はやめよう」と、思ってしまったら、もったいないです。
ひとつ当たれば、次は当たる確率がめっちゃ上がるんです!
最初に当たるまでは、先が見えなくて苦しいかもしれません。でも、「1回当たると、次からはどんどん簡単になっていく」ということを知っていれば、頑張れますよね。
しかも、一度結果を出してしまえば、過去にさかのぼって、才能があったことになるのですから、チャレンジしない手はないでしょう。
「無意識」は、「意識」の知らないところで、価値評価を書きかえる。
現実世界の敗者が、自分の脳内世界で価値評価を捏造し、脳内世界で密かに復讐を遂げるんだ。
しかも、本人は、それをやっている自覚がない。(p.251)
- 勉強の苦手な人が「勉強のできる奴は心が冷たい」と思う。
- ブサイクな人が「見た目じゃなくて中身が大切だ」と思う。
- 運動の苦手な人が、スポーツマンを「脳筋バカ」だと思う。
- 貧乏な人が「卑怯なことを平気でやる人間が金持ちになるんだ」と思う。
どうでしょうか? 心当たりはありませんか?
私も「幸せはお金では決まらない」とか、「(オシャレではないので)服に興味がない」などと、考えていた時期がありました。
でも、これはお金持ちでない自分やオシャレでない自分を肯定するために、脳が価値評価を捏造していたのだと、本書を読んで気づかされました。
どう考えても、お金があるほうが、選択肢が増えて自由(=幸せ)になるし、ちゃんとした服を着ているほうが他人からも良く見られて自己評価も上がります。
本当は価値があるものなのに、その価値評価を書きかえて、無価値なものと認識してしまうと、現実世界でなにも得られなくなり、泥沼にはまっていく。
これを解消するには、以下の方法があるといいます。
- 認識ではなく、現実を変える(その価値を持っている状態にする)
- 無理なら「人を使う」
- それも無理なら「いつかチャンスが来たら、他人の属性を利用しようと待ち構える」
強い、美しい、豊か、健康、賢い、などの現実世界のプラス価値自体を、自分の脳内で否定しないように注意しようと思いました。
これらの価値の否定は、無意識でしているので、こういう本を読まなければ、一生気付かないままです。
こういう無意識でしている悪い行動に気づけただけでも、本書を読む価値は高いと思いました。
「プラスの価値はすべて利用資源であって、それを否定すると損をする」ことを自分にしっかり言い聞かせようと思います。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の感想
現実世界は、「実力が正しく評価される世界」ではなく、思考の錯覚が蔓延した世界で、錯覚資産によって成功と失敗が決まることに気付かされます。
錯覚資産を持つ人は、どんどんチャンスが与えられて、それによって実力もあとからついてくる。錯覚資産を持たない人は、チャンスも与えられず、実力でも錯覚資産を活用する人に圧倒的に差をつけられてしまう。
こんな世の中の真実が見えるようになります。
ただし、「なにが圧倒的な差になっているかが、見えるようになる」というのが、本書を読む前と読んだ後の大きな違いです。
本書の「おわりに」が印象的だったので、少し長いですが引用します。
あなたには、普通の人に見えないものが、見えるようになった。
世界を形作る錯覚の骨格が見えるようになったのだ。(p.358)
(中略)
あなたは、今や、人間が錯覚に酔って、正常な判断ができなくなっているということを知った。
人間は、酔ったまま生まれ、酔ったまま育ち、酔ったまま恋をし、酔ったまま子をなし、酔ったまま育て、そして酔ったまま死んでいく。
彼らの多くは、めったにしらふにはならない。(p.360)
(中略)
だから、あなたは孤独になるだろう。
酔った人間の群れの中で、あなただけがしらふなのだ。
狂気の人間の群れの中で、あなただけが正気なのだ。
目をつむった人間の群れの中で、あなただけが目を開けているのだ。
夢を見ている人間の群れの中で、あなただけが覚醒しているのだ。
これ以上の孤独があるだろうか。(p.361)
どうだろうか? 本書を読むことによって、あなたは、この世界の現実を知ってしまう。
本書を読んだ人間と、読んでいない人間との間に、良くも悪くも見えない壁ができてしまうのです。
私はこの本を読みながら、映画『マトリックス』を思い出しました。
主人公のネオにモーフィアスが、赤いカプセルか青いカプセルを選ばせるシーンがあります。
青いカプセルを飲むと、日常の世界に戻って元の人生を生きる。
赤いカプセルを飲むと、真実の世界を見ることになる。
いままで生きてきて世界が、実はコンピューターが作り出した錯覚の世界で、あなたは夢を見ていただけだったとしたら、それでもあなたは真実が知りたいだろうか。
本書は、『マトリックス』における「赤い薬」です。読んだ人だけが、世の中の真実を知ることができます。
それと同時に、現実世界の真実を知ることで、現実世界での戦いを有利にできる武器にもなるでしょう。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読んだ後の変化
[box class=”blue_box” title=”わかったこと”]
- 「思考の錯覚」について知ることができる
- 「錯覚資産」が何かがわかる
- なぜ思考の錯覚が、成功者の成功確率を、一般人の何十倍、何百倍も高くするのかがわかる
- 錯覚資産を持つ者は、人生はイージーモードの神ゲーになるが、錯覚資産を持たざる者は、人生はハードモードの糞ゲーになることがわかる
- 直感は、「実際に正しいこと」ではなく、「直感的に正しいと思える間違ったこと」が、正しいとしか思えないことがわかる
- 成功は、「当たると、当たる確率が上がる運ゲー」だとわかる
- 「無意識」が、「意識」の知らないところで、記憶を書きかえることがわかる
- 「成功した」ら「その人間は、昔から優秀だった」と記憶が書きかえられることがわかる
- 人間は、コントロールしたいという、強い欲求を持っていることがわかる
- コントロールできると、幸せで、健康で、活動的になることがわかる
- 判断が困難なとき、無意識のうちに、デフォルト値を選んでしまうことがわかる
- CVRが低い人は、PVを増やすことを嫌がる傾向にあるということがわかる
- 具体的な価値があるものを、価値評価を書きかえ手、無価値なものと認識してしまうと、人生はハードモードの糞ゲーになることがわかる
- 大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならないことがわかる。
- 人間の脳内では、自分が好きなものは、善良、正しい、メリットがあり、リスクが低いと感じ、自分が嫌いなものは、邪悪、間違っている、メリットがない、リスクが高いと感じることがわかる(感情のヒューリスティック)
- 認知バイアスは、【一貫性】、【原因】、【結論】の3つの脳の過剰性が引き起こしていることがわかる
- フォロワー数も、ブログのPV数も、それ自体が強烈なハロー効果を生み、強力な錯覚資産を作り出すことがわかる
- 錯覚資産を意識的に増やす人間と、そうでない人間では、短期的には小さな差でも、長期的には、とんでもなく大きな差になるということがわかる
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[box class=”blue_box” title=”やったこと・やること”]
- 錯覚資産を意識的に増やす努力をする
- Twitterの運用を始める
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少し、ネタばらしをすると、この本を読み終わってから、Twitterを本格的に運用し始めて、1週間ほどでフォロワー数が倍になりました。(もともとフォロワーが少ないのでアレですが)
こちらは、8月23日にフォロワーが100人になった記念にスクショしました。
そして、本日8月26日のフォロワー数は155人です。
3日ほどで、約1.5倍に増えました。
これは、フォロワーの多い方にリツイートいただいたのもありますが、意識的にしたこともあります。
- プロフィール欄に実績を載せる
- 具体的な数字を書く
- 読んでほしいツイートをプロフィールに固定表示する
ということです。現在のTwitterプロフィールは以下のようになっています。
ブログ×輸出×主夫。
雑記ブログ『勉強2.0』を運営中。2018年7月確定50万円。
ポイ活中。生活費はほぼすべてポイントで支払い。ポイントで本を買うのが好き。
ポイントを貯めているのは、ハピタス ⇒ https://benkyo-2-0.com/1lbh(2018年8月26日)
「2018年7月確定50万円」というのは、先月ブログで50万円の利益を出した、ということです。
なんだかすごく感じますね。
これは、固定ツイートを読んでもらえればわかりますが、1か月限定の完全なマグレ当たりです。
それでも、このツイートは多くの方に「いいね」「リツイート」いただき、結果的にフォロワー数も増えました。
これこそ、まさに本書に書かれているハロー効果を実感した体験でした。
まあ、私の場合は、以前からTwitterを読むの専用で利用していたので、フォロー数のほうがフォロワー数よりだいぶ多いので、ハロー効果は薄いと思います。
フォロー数よりもフォロワー数のほうが圧倒的に多いTwitterアカウントを見ると、無意識に「なんだかすごそうな人だ」「この人の言うことはきっと正しいに違いない」と思ったりするのも、この本がいう、「錯覚資産」が影響していることがわかりました。
「錯覚資産」に騙されないようにするためにも、本書は必読だと思います。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』はこんな人にオススメ
- 「なんで、あんな奴が評価されるんだ?」と思ったことがある
- 自分が無意識にしている「思考の錯覚」を知りたい
- 実力主義になっていない世の中のリアルな成功法を知りたい
こんな方は、本書を読むことをオススメします。
まとめ
読書マラソン2回目は、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を紹介しました。
私の思う、読書の最大のメリットは、「新しい考え方や世界の見方を与えてくれる」ことです。
だとすれば、読む前と読んだあとで、これほど世界が違って見える本書は、最高の読書体験だと言えるでしょう。
本書を読んで、自分は「錯覚資産」を持っていないと気づいたら、これから錯覚資産を増やす努力をしていくかどうかで、10年後、20年後には、なにをやっても覆せないほどの大きな差が生まれることでしょう。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の購入・読書記録
- 購入日:2018/08/12
- 購入先:【Yahoo!ショッピング】bookfanプレミアム
- 購入金額:1,620(Tポイント)
- 読書開始:2018/08/13
- 読了:2018/08/14(2018年38冊目)
- 一言で言うと:人生は実力主義ではなく「錯覚資産」で決まる!
- 付箋箇所:33箇所
- オススメ度:★★★★★(絶対にオススメ!)
- 読んだあと:本棚に保管
読書マラソンVol.1はこちら。英語を勉強するモチベーションを上げたい方にピッタリ!
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読書マラソンVol.3はこちら。まさにこの本に書かれていることが、実例として学べます。
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